空港待合室ソファーで寝る。
「8月25日
別室で待機させられた。持っていたパスポートのコピーを入国係員に提示して、説明する。
バンコクの空港で落としたかもしれない旨を伝えた。
係員は、
『バンコクの出国記録を調べている。また、旅券がバンコクにあるかも確認する。状況がはっきりするまで、今日はこの空港から出ることは出来ません。日本領事館にはこちらから連絡をしましょう。』」
日本人であることまで疑われる。そして、そのまま、時間がズルズルと過ぎていく。
今日は、空港に泊まる事を覚悟する。と、いってもそんな施設は無いので空港待合い室のソファーで寝ることに。
小さな空港の小さな待合室だけど一応免税店めいたものがある。小さなコーヒーショップも。

「窓の外が暗くなり、弱々しい蛍光灯の光りが、かえってわびしく感じられる。
shopの店員が、片言の英語と日本語でしゃべりかけてくれた。
コーヒーやバナナをくれる。親切。本当に親切。感謝です。
日本語の勉強中ということで、路頭に迷ってしまった僕は、いつの間にか日本語の先生役に。
今日はともかくこのまま、寝袋に入るしかない。」
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別室で待機させられた。持っていたパスポートのコピーを入国係員に提示して、説明する。
バンコクの空港で落としたかもしれない旨を伝えた。
係員は、
『バンコクの出国記録を調べている。また、旅券がバンコクにあるかも確認する。状況がはっきりするまで、今日はこの空港から出ることは出来ません。日本領事館にはこちらから連絡をしましょう。』」
日本人であることまで疑われる。そして、そのまま、時間がズルズルと過ぎていく。
今日は、空港に泊まる事を覚悟する。と、いってもそんな施設は無いので空港待合い室のソファーで寝ることに。
小さな空港の小さな待合室だけど一応免税店めいたものがある。小さなコーヒーショップも。

「窓の外が暗くなり、弱々しい蛍光灯の光りが、かえってわびしく感じられる。
shopの店員が、片言の英語と日本語でしゃべりかけてくれた。
コーヒーやバナナをくれる。親切。本当に親切。感謝です。
日本語の勉強中ということで、路頭に迷ってしまった僕は、いつの間にか日本語の先生役に。
今日はともかくこのまま、寝袋に入るしかない。」
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ビルマの空港で。 パスポートが見つからないんです。
「8月25日
ラングーンに着いて、まもなくパスポートをどこかに忘れたことに気が付いた。」
正しく言うと入国審査の列に並んで、いざ取り出そうとしたら、無いんです。
どこを探しても無いんです。パスポートが。
もちろん、機内に戻って座席廻りも探しましたよ。
初めは、やさしく対応していた係官もあからさまに冷たくなってくる。
入国審査待ちの列も無くなり、ブースの前に僕1人残される。
不要の蛍光灯まで消されていく。「おいおい電気消すなよ。まだ、僕が居る。」
係員はいう。「あなたは、入国は出来ないのでバンコクへ戻るしかない!」
パスポートを無くしたら再発行して貰える。そう、ものの本には書いてある。
確かにそうだろうけど、現実はそう単純じゃあない。
密入国の疑いまでもった彼らの言い分はこうだった。
「パスポートもなければ、査証も無い。そういう者を入国させられない。」
ごもっとも。
でも、バンコクへ戻っても所詮パスポートが無いからタイへは入国出来ないじゃないか。
ああー。
ビルマとタイの国の狭間でどうしよう!
映画のターミナルと同じ。 トムハンクス状態です。
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空港待合室ソファーで寝る。へ
ラングーンに着いて、まもなくパスポートをどこかに忘れたことに気が付いた。」
正しく言うと入国審査の列に並んで、いざ取り出そうとしたら、無いんです。
どこを探しても無いんです。パスポートが。
もちろん、機内に戻って座席廻りも探しましたよ。
初めは、やさしく対応していた係官もあからさまに冷たくなってくる。
入国審査待ちの列も無くなり、ブースの前に僕1人残される。
不要の蛍光灯まで消されていく。「おいおい電気消すなよ。まだ、僕が居る。」
係員はいう。「あなたは、入国は出来ないのでバンコクへ戻るしかない!」
パスポートを無くしたら再発行して貰える。そう、ものの本には書いてある。
確かにそうだろうけど、現実はそう単純じゃあない。
密入国の疑いまでもった彼らの言い分はこうだった。
「パスポートもなければ、査証も無い。そういう者を入国させられない。」
ごもっとも。
でも、バンコクへ戻っても所詮パスポートが無いからタイへは入国出来ないじゃないか。
ああー。
ビルマとタイの国の狭間でどうしよう!
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空港待合室ソファーで寝る。へ
ドリアンに追われてビルマへ
「8月24日
ビルマ査証、無事購入。
ビルマ航空の切符も手に入って、明日の便でラングーンへ。
同室のN君は、もう少しタイにいたい様子。ここでお別れ。
僕は昨日のこともあり余り、そうそうに出発することにした。
僕にかわりに、タクシーの運ちゃんと交渉してくれた親切な人もいるんだけど。
この国の人は心底仏教を信じている。
ゆっくり滞在すれば、もっともっと親しみが湧きそうな国ではある。
王様も身近な存在のよう。あちこちに仏様と王様の写真を飾っている。
N君が、お別れパーティーだと言って「ドリアン」という果物を部屋に持ち込んできた。
腐っていて臭い。でもこれは腐っていない。普通の匂いだそうだ。
本当はホテル持込禁止だそうで、ごまかして持ち込んだという。
でもこの臭いはごまかせられない。
一緒に食べた隣室のドイツ人は、好物だといって大半を平らげた。
ドリアンを食べながら、酒を飲んではいけないらしい。
食い合わせか?
確かに、こんな臭いもの食べながらビールを飲んだら、ビールがまずくなる。
まだ、この部屋に臭いが残っている。
ドリアンに追われて、明日はビルマ。」
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ビルマの空港で。 パスポートが見つからないんです。へ
ビルマ査証、無事購入。
ビルマ航空の切符も手に入って、明日の便でラングーンへ。
同室のN君は、もう少しタイにいたい様子。ここでお別れ。
僕は昨日のこともあり余り、そうそうに出発することにした。
僕にかわりに、タクシーの運ちゃんと交渉してくれた親切な人もいるんだけど。
この国の人は心底仏教を信じている。
ゆっくり滞在すれば、もっともっと親しみが湧きそうな国ではある。
王様も身近な存在のよう。あちこちに仏様と王様の写真を飾っている。
N君が、お別れパーティーだと言って「ドリアン」という果物を部屋に持ち込んできた。
腐っていて臭い。でもこれは腐っていない。普通の匂いだそうだ。
本当はホテル持込禁止だそうで、ごまかして持ち込んだという。
でもこの臭いはごまかせられない。
一緒に食べた隣室のドイツ人は、好物だといって大半を平らげた。
ドリアンを食べながら、酒を飲んではいけないらしい。
食い合わせか?
確かに、こんな臭いもの食べながらビールを飲んだら、ビールがまずくなる。
まだ、この部屋に臭いが残っている。
ドリアンに追われて、明日はビルマ。」
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チャオプラヤ川 その3
8月23日
それでも20分も水路を走っただろうか。
また、チャオプラヤ川本流に戻ってきた。乗船した場所も見える。
なんだ、無事帰してくれるのか、と思った瞬間。
エンジンの音が止まった。川のほぼ中央あたりで停止した。
ボートにあたる波の音が聞こえるようになった。
その彼氏が言う。
「ペイ マネー」けっこう強めの声で強くいう。なぜか英語で。
相手も効果とかを考えているんですね。
お友達の剛の者は、こちらをブスッとして睨んでいる。
「ユー ペイ 30ダラー」と再び。
怖かったけど、なんだぁー30ドルで済むんだというホッと感。
腹には巻きつけた千ドル以上のお金。我が命もどうやら無事らしい。
でも財布には、そんなお金は、入っていない。
腹から出しておつりを貰うわけにも行かないし。
で、オマケしてもらいました。
これだけしかないと財布をみせて、米ドルとタイ・バーツ合わせて20ドル程度。
帰りのホテルまでの足代分として小銭も返してもらったりして。
再びエンジンのかかったボートが岸に着くまでは本当に長かった。
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ドリアンに追われてビルマへ、へ
それでも20分も水路を走っただろうか。
また、チャオプラヤ川本流に戻ってきた。乗船した場所も見える。
なんだ、無事帰してくれるのか、と思った瞬間。
エンジンの音が止まった。川のほぼ中央あたりで停止した。
ボートにあたる波の音が聞こえるようになった。
その彼氏が言う。
「ペイ マネー」けっこう強めの声で強くいう。なぜか英語で。
相手も効果とかを考えているんですね。
お友達の剛の者は、こちらをブスッとして睨んでいる。
「ユー ペイ 30ダラー」と再び。
怖かったけど、なんだぁー30ドルで済むんだというホッと感。
腹には巻きつけた千ドル以上のお金。我が命もどうやら無事らしい。
でも財布には、そんなお金は、入っていない。
腹から出しておつりを貰うわけにも行かないし。
で、オマケしてもらいました。
これだけしかないと財布をみせて、米ドルとタイ・バーツ合わせて20ドル程度。
帰りのホテルまでの足代分として小銭も返してもらったりして。
再びエンジンのかかったボートが岸に着くまでは本当に長かった。
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ドリアンに追われてビルマへ、へ
チャオプラヤ川 その2
8月23日
その彼は、川岸まで来てボートを呼ぶ。
待ってたかの様にボートが来て、乗り込む。貸し切りだ。
出発する間際に、見るからに剛の者が1人乗り込んでくる。
彼は、友達だという。一緒に観光したいんだって。
「やばッ」と思うよりも早くボートは岸を離れて川の中央へ。
それでも彼は案内を始める。
「あれはタイのテンプル」
嘘じゃないですね。確かにお寺。誰が見てもお寺です。

でも、お寺よりも、お友達の剛の者が気になって、気になって・・。
剛の者さんは、ただ黙ってチラチラこちらを見る。
つよそう。入れ墨もあるしー。立派なお友達です。
岸に近づいても接岸はしない。
向こうまで飛べるか? いやいや川の水汚し、ふかそー。
支流に入って、なおも彼は説明を続ける。
「かれはタイボーイですゥ」

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その彼は、川岸まで来てボートを呼ぶ。
待ってたかの様にボートが来て、乗り込む。貸し切りだ。
出発する間際に、見るからに剛の者が1人乗り込んでくる。
彼は、友達だという。一緒に観光したいんだって。
「やばッ」と思うよりも早くボートは岸を離れて川の中央へ。
それでも彼は案内を始める。
「あれはタイのテンプル」
嘘じゃないですね。確かにお寺。誰が見てもお寺です。

でも、お寺よりも、お友達の剛の者が気になって、気になって・・。
剛の者さんは、ただ黙ってチラチラこちらを見る。
つよそう。入れ墨もあるしー。立派なお友達です。
岸に近づいても接岸はしない。
向こうまで飛べるか? いやいや川の水汚し、ふかそー。
支流に入って、なおも彼は説明を続ける。
「かれはタイボーイですゥ」

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チャオプラヤ川 その3、へ
チャオプラヤ川 その1
8月23日
ビルマのビザ申請は、簡単に終わった。
それではと、バンコクの市内観光に出かけた。
街を歩いていると、声を掛ける人が。
「僕はしばらく日本にいました。お世話になりましたよ。」
そう言う彼は、日本の有名会社の名前を挙げた。
「日本が懐かしい。いろいろ話が聞きたい」と、たどたどしい日本語。
暑い時です。コーラをおごってもらいました。
生ぬるいコーラ瓶にストローを突っ込んで、話が弾みましたね。ほんと。
ちょっと強引だけどいい人に会えた。旅は出会いだ!
その彼が、またしても唐突にバンコク名物の水上マーケットに案内してあげると言い出して・・・。
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ビルマのビザ申請は、簡単に終わった。
それではと、バンコクの市内観光に出かけた。
街を歩いていると、声を掛ける人が。
「僕はしばらく日本にいました。お世話になりましたよ。」
そう言う彼は、日本の有名会社の名前を挙げた。
「日本が懐かしい。いろいろ話が聞きたい」と、たどたどしい日本語。
暑い時です。コーラをおごってもらいました。
生ぬるいコーラ瓶にストローを突っ込んで、話が弾みましたね。ほんと。
ちょっと強引だけどいい人に会えた。旅は出会いだ!
その彼が、またしても唐突にバンコク名物の水上マーケットに案内してあげると言い出して・・・。
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チャオプラヤ川 その2、へ
バンコクへ
「8月22日
夕方5時、バンコク到着。100人乗り足らずの小さな飛行機は、良く揺れた。
やはり雨期なのか。眼下の土地はあちこち水浸しだ。川が氾濫しているのか。水田がまさに水浸し。
空港から出ると、ねっとりとした熱気が体を包む。
タクシーの客引きの飛び交う声にあわせて、汗が服にまとわりついてくる。
来た。アジアの中心部へ。
タクシーで、ホテルへ。アトランタクラブ。香港で日本人から聞いていた宿だ。
N君と同室にしてチェックインする。
エアコンは無いが、古風だけどブンブンと音を出す扇風機がバンコク到着を実感させる。
場所はちょっと郊外のようだが、その昔はまあまあのホテルだったのだろう。
プールもある。
今はヨーロッパからのヒッピー風の旅行者がたむろしている。
明日は早速ビルマの領事館でビザを買いに行く予定。」

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チャオプラヤ川 その1 へ
夕方5時、バンコク到着。100人乗り足らずの小さな飛行機は、良く揺れた。
やはり雨期なのか。眼下の土地はあちこち水浸しだ。川が氾濫しているのか。水田がまさに水浸し。
空港から出ると、ねっとりとした熱気が体を包む。
タクシーの客引きの飛び交う声にあわせて、汗が服にまとわりついてくる。
来た。アジアの中心部へ。
タクシーで、ホテルへ。アトランタクラブ。香港で日本人から聞いていた宿だ。
N君と同室にしてチェックインする。
エアコンは無いが、古風だけどブンブンと音を出す扇風機がバンコク到着を実感させる。
場所はちょっと郊外のようだが、その昔はまあまあのホテルだったのだろう。
プールもある。
今はヨーロッパからのヒッピー風の旅行者がたむろしている。
明日は早速ビルマの領事館でビザを買いに行く予定。」

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