ガスが流れて展望がきかないけど、ロッジの裏手を歩く。乳白色の景色の中、慰霊碑のケルンやテントが浮かんでいる。
思えば、ずいぶん前にトレッキングめいたことをしたくて、ネパールを目指していた。
結局、果たせずにインドから他の国へ転進してしまった。
今回、やっとこの山中へ来ることが出来た。
来る気になれば訳ないです。時間さえ確保出来れば。
でも、そのたった2週間程度の時間が取れなかった。
いくら会社勤めとはいえ、たった2週間ですよ。トレッキングに必要な日数って。
その2週間の為に、何年もかかってしまった。
さすがに食欲が無く、昼食はインスタントラーメンにする。生の唐辛子を手でちぎって入れると
体が中から熱くなってきます。こんなシンプルなメシがうまい。
唐辛子の汁が付いているので、手を洗えとポーターのSさんが言う。
手のついでに顔も洗ったのがまずかった。
目がしょぼしょぼといつまでも熱痛い。
このロッジの先客、ドイツ人カップルも下のヒマラヤロッジで 一緒だった韓国人カップルもここに2泊するらしい。今朝はクリアーに山々が見えなかったらしい。
我々も心配していた高山病の気配もなく快調。
食堂に寝袋を持ち込んで中に入っていると昼寝にする。自分の部屋にいるより、明るく気持ちよい。
外は相変わらずの乳白色。霧が風に吹き上げられている。
食堂でコンロをたき始めたらしく、暖かくなってきた。
心強いコンロの音が聞こえてくる。
山行きを繰り返していた頃、テントの中で聞いていたあの ホエブスの力強いあの音と同じだ。
標高4130mでの暖かいうたた寝。
目の周りはまだ痛いけれど、このロッジの名前のとおり「ホテル・極楽園」です。
(写真は、マウスで選択すると拡大・展開します。)
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