日本人かと思って声をかけた単独のトレッカーも韓国人だった。
昨夜も暗い屋外で1人キムチラーメンを作っていた。どうもこっちの食事が合わないって。
その彼が双眼鏡を貸してくれた。
彼は写 真を撮らない。この双眼鏡でこの景色を頭の中に取り込むそうだ。
(ともにいい加減な英語同士だけど、彼が盛んに山を指さしは、自分の頭をツンツンしていた。)

ともかくその双眼鏡で主峰の山のひだを一つ一つ追いかけた。
もし登るなら、あの支稜に取り付いて、
途中から右に巻き気味に高度を上げて、稜線に出る。
あとは一気に 頂上目指してアタック出来る。
勝手な夢にはブレーキは無い。

双眼鏡の中でもどっかのピークまで行かないとやっぱり落ち着かない。
夢見心地で双眼鏡を覗いていると、彼が月も見てみろと言ってくる。
えっ、ここで月を見るの。
そこ抜けに青い空にウサギが餅をついている姿がとても大きく浮かんではいたが。
人なつこくてちょっとおかしな韓国人です。
その彼も誘って記念撮影をする。そろそろ下らなくては。

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