我々はザゴラからマラケシュへ戻る途中に立ち寄った。
7世紀にアラブ人がイスラム教とともにモロッコに侵入してきた。
先住民のベルベル諸族は、その支配を嫌ってアトラス山脈を越えて南下する。
彼らは、その村を要塞化してアラブ人の侵攻に対抗していった。
そんな歴史的背景の中で作られたクサル(要塞化された村)の一つが、このアイト・ベン・ハッドゥだ。
アイト・ベン・ハッドゥの名前は、ベルベル諸族の内の有力氏族ハッドゥ族が立てたからとのこと。
日干し煉瓦で作られているが比較的保存状態が良いということで、
ユネスコの世界遺産にも登録されている。

対岸から、涸れた川を歩いて渡ると壮大な門がまえ。堂々とした姿。
入り口付近に、ガイドと称する青年がいて、10ディルハムを要求してきた。
10ディルハムであればと、納得して案内してもらう。
英語のガイドであったが、なかなかしっかりと説明をしてくれた。

迷路のような薄暗い道を腰を曲げながら、中に入り込んでいった。
修復されている部分と古いまま(13世紀)の部分が混在している。
保存が良いといっても、日干し煉瓦つくりの為、かなり崩れかけている部分も多い。
塔などは、明らかに新しくなっていた。
内部は、崩れ落ちたところも多く、その歴史を感じさせる。
まさに要塞化されているが、
すすけた台所や教会、長い年月ですり減った階段など生活の匂いもプンプンとしてくる。

今でもここに7家族が生活しているという。
ここに住んでいる子供達だろうか、2人が頂上の見張り台から広大な眺めを独占していた。
マラケシュからエッサウィラへ
