やけ食いで腹の皮は突っ張り、リッチでふわふわな部屋の快適なベッドで爆睡した。
今思い出しても、あのドバイが現実なのか夢なのか定かではない。
あの砂漠の中に突然ニョキニョキと乱立するビル群はいったいなんだったのだろう。
モウロウとホテルロビーをふらふらしていると、ホテルがアレンジしているドバイ半日ツアーがあると言う。
今からでも間に合う。一人30$。これは買い。
マイクロバスにホテルの宿泊客十数人とガイドが乗り込んで、オイルマネーの街ドバイへいざ出発した。
客のほとんどがやむなく1泊した連中のようだ。
中には上海からきたグループもいる。
この車内でもやみくもにしゃべり、食いまくっている。中国人のパワーは相変わらず凄い。
このドバイ、一昔まえまでは、砂漠のはずれの田舎漁村だった。
今ではすっかり中東の近代化を一手に背負っていいる様だ。オイルマネーの有効活用だ。
石油もいつか枯渇する。その前にオイルマネーを使っての「村起こし」という戦略のようだ。
経済上の石油依存率も70年代から半分以下になり、GDPは30倍になったという。
僅か30余年ほどで、貿易、商業の一大中心地と成り上がったメガポリス。
特にここ10年余りの発展は無茶苦茶すさまじいようだ。
今では世界中のクレーンの半数以上が集まっている(ガイド談)と言われるほどの建設ラッシュだ。
それぞれ、勝手きままで自己主張しているスタイルのビルが雨後の竹の子の様に乱立している。

人口120万の大都市となったが、しかしその8割以上が外国人。
物価が上昇しすぎて、元来の一般住人は周辺地域へ追い出されてしまったらしい。
まさに、国栄えて山河無し、国民難民化の異様な発展。
あの有名なヤシの木をかたどった人口島や7つ星ホテルもはその象徴。
それに市内にはドームのスキー場まであるというから驚きだ。

確かに、アラブの7部族の長が経済を握るまさに「アラブ首長国連邦」だ。
イスラムの教えより、経済発展を望み、石油の将来性に限界を感じて、
今の内にその莫大なオイルマネーで「中東の金融センター」「世界の金持ちリゾート」をもめざしている。
そのダイナミックな指導力とある意味先見性は卓越している。
でも、どこか天に唾する現代のバベルの塔都市といった感もある。
ともかく、四半世紀後はどうなっているのだろうか。
興味津々でもある。
ツアーはその後、博物館、スパイスマーケット、王様の庭園などを巡り、船でのクルージング、最後はお決まりの宝石店でのショッピングで締めくくられた。


気が付けばもうすっかり真っ暗、思いの外充実したツアーであった。
これでもうドバイは「見た」
モロッコとの格差がでかいせいか、ドバイは衝撃的だった。
でももう結構、腹一杯、二度と来ないだろうなぁ〜。
ドバイ発名古屋行きの便は残念ながら予定通りフライトした。
1泊2日のドバイ観光付きモロッコへっぽこ旅は無事終わりを迎える事が出来た。
